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エンジンの下ろし方

MD50を例に紹介させて頂きます。

@エンジン下ろしの前の準備(エンジンオイル・キャブレター内のガソリン)

近くに火気が無いか確認してください!

宅急便で運搬中にオイル漏れ等の事故が無いようにエンジンオイルを抜きます。

完全にオイルが抜けましたらドレンボルトを必ず閉めて下さい。

ガソリンコックをOFFにします。

キャブレター内に溜まっているガソリンを抜き取ります。

キャブレター下のドレンボルトを緩めるとガソリンが流れ出します。

完全にガソリンが出てこなくなったら再びキャブレタードレンボルトを閉めます。

ガソリンコックをONまたはRES(リザーブ)にしたままキャブレタードレンボルトを緩めると、ガソリンタンク内が空になるまで出続けてしまいますので御注意を!

*写真内のボルト類サイズ表示は、使用するレンチのサイズを表記しております。

Aレッグシールドを外す

まずエンジンを覆っているレッグシールドを外します。

レッグシールドの上部左右の裏側にスペーサーがあります。

忘れずにとっておきましょう。

B電装系を外す

はずす箇所はプラグキャップ、腰下左側から伸びている発電機のカプラー、キャブヒーターのカプラーの3箇所です。

Cキャブレターを外す

近くに火気が無いか確認してください!

ガソリンコックを外します。小さなプラスネジ2本を外します。

ガソリンコックが「OFF」になっていればガソリンが漏れません。

キャブレターとエアクリーナーとの間のコネクティングチューブを外します。

エンジンとインテークマニホールドとの間のボルトを外し、キャブレター部を切り離します。

インテークポートはゴミなどが入らぬようガムテープ等で塞いでおきましょう。

スロットルバルブの外し方

@スロットルバルブをキャップの方へ押し付け、スロットルワイヤーのタイコ部を出します。

Aワイヤーをスロットルバルブの溝に合わせて外します。

Dマフラーを外す

エンジンとの接合部にナット2箇所、マフラー本体を支える部分ナット1箇所の計3箇所を外せばマフラーは取れます。

Eステップを外す

4箇所のボルトで固定されています。

Fキックペダルを外す

M6のボルト1箇所です。

緩めただけではペダルは外れません。

完全にボルトを取り外してからペダルをシャフトから抜きます。

がっちりと食いついて外れないことがよくあります。

その時にはマイナスドライバーを差し込んで広げるようにこじりながら引き抜くと容易に外れます。

Gフロントスプロケットを外す

まず、シフトペダルからはずします。M6ボルトをはずします。要領はキックペダルと同様です。

スプロケットカバーを外します。3箇所のM6ボルトで固定されています。

スプロケットはM6ボルト2箇所で固定されています。

緩めようとすると空回りするので、リヤのブレーキペダルを踏みながらボルトを緩めます。

Hエンジンマウントボルトを外す

ボルトを外す前にセンタースタンドそばにあるブリーザーパイプをホルダーから外して下さい。

その他、油温計センサーなど後付けしたものがエンジンに付いていないか確認します。

エンジンマウントボルトは2箇所です。

まず、2箇所ともナットのみを外してしまいます。

下側のナット部分にリヤブレーキペダルのスプリングが掛かっていますので、マイナスドライバー等で外します。

下側のボルトを抜きます。この時点ではまだエンジンが落ちてくる事はありません。

最後に上側のボルトを片手でエンジンを抱えながら外し、ゆっくり下ろします。

エンジン下に重ねた新聞紙等のクッションがあるとすぐ床に置けて楽に作業できます。

エンジンは15〜20kgの重量があります。片手で支えるのに不安な方は、下ろす時2人で作業すると良いでしょう。

I梱包する

厚手のダンボール箱を用意してください。

また、緩衝材として新聞紙、ダンボールの切れ端、プチプチ、タオルなどの布切れ等を用意します。

腰上は割れやすいフィンがありますので特に厳重に緩衝材で覆ってください。

ダンボールに隙間がないように緩衝材を詰めてください。