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SUGOミニバイク6時間耐久レース(2008年7月20日)

 

皆様!大変遅くなりましたが(約2ヶ月遅れ・・・)、菅生6時間耐久ミニバイクレース参戦についてご報告させて頂きます!!
スズリン一のアナログ人間(PCが大の苦手・・・)・代表の鈴木が、実際にライダーとして参戦してきました!!!

実は耐久レース出場は岩手在住の SYDEEN (シィーディーン) Design Factory代表の八木さんと長年飲みながら暖めていた計画(笑)で、今回準備も何とか間に合い、3年がかり?でようやく出場する事が出来ました♪


08.7.20-5

7月19日(土)

私は本州出張の途中でのレース参加だったので午前2時過ぎに東京を出発、最寄りの村田ICまで東北道を北上しました。
天気もそれなりに良く順調に進み、8時過ぎにサーキットゲート前に到着。
程なく到着された監督兼ライダーの八木さんは仕事がとてもお忙しく、徹夜で来られかなりお疲れの様子…
ゲートを入りピット前まで行くと、前日朝なのに既に7割程のチームがいてビックリ!!
皆さんとても気合いが入っていますね〜

ピット入りした後でタイムスケジュール確認後、寸前で何とか入手出来たハイグリップタイヤに早速交換。
タイ製ということもあり性能が全く分からず不安なので、お互いあまり無理はせずに様子を見ながら練習走行する事にしました。
練習走行中は一皮剥くのが精一杯だったのでタイヤの性能は???でしたが、感触は悪くなさそうです♪
でも以前の練習走行でも問題になっていたギヤ比がコースに合わず、天候も怪しくなってきたので午後からの練習走行は諦め、エンジンを分解してミッション組み換え作業を行う事にしました。



作業を進めるうちに天候が悪化し、霧雨が一気に豪雨へ様変わり!
練習走行は一時中止となりどのチームもピットで様子を見ているうちに、今度は排水しきれない雨水がピット内に流れ込み大洪水!!
エンジンを分解している途中での出来事で一時パニックになりましたが、慌ただしくしているうち雨足が弱まり、水も綺麗に引いてしまいました・・・(驚)
それにしても、山間だからなのか菅生の天候は変わりやすいです・・・

08.7.20-7

エンジンの完成は夕方になってしまったので、軽く試走をして明日に備え切り上げる事に。
夜は八木さんのレース仲間の方々と、普段食べられない高級焼肉♪での夕食を共にしながら様々なお話を聞く事が出来、とても楽しく過ごせました♪♪
しかもその後菅生近くにお住まいの方のご自宅にお世話になり、布団の上で寝る事が出来るという幸せ・・・
本当に皆さん親切で楽しい方ばかりで、感謝感激です!!

レース当日は5時起床で、食料買い出しもしながら急いでサーキットに向かいます。
(前日皆さんとお話しするのが楽しく、1時過ぎまで飲んでしまいとても眠かった…)

到着後に急いで準備して、車検&受付を八木さんと分担して行います。

自分は車検担当でしたが、順番待ちで並んでいると「この車両は何?」、良く聞かれました。
確かに他の出場車両の中に横型エンジン(モンキー・カブ系)は一台も居らず、ましてやMDなどのカブ系車体も居るわけもなく、かなり異色の車両だった事は間違いありません!!(驚)
また中には「予選通過出来るかな??」と脅されながらチョッと不安でしたが、八木さんとスズリンのコラボマシンがそう簡単に負ける訳がありません!!!(と言い聞かせながら、やっぱり少し不安…(汗))

今回は本格的なレースなのでツナギ・ヘルメット・グローブ等の装備品まで検査がありましたが、何と自分のヘルメットが古すぎて
不合格に!?
急いでヘルメットを借りる事が出来、ようやく車検が終わると、いよいよ予選開始です。
(車検後八木さんに、「鈴木く〜ん、さすがにそのヘルメットはヤバイでしょ!?!?」 きっちり説教されて、ものすごく反省・・・ でもアフリカのNGOで働いていた方から頂いた、当時現地で使用していた由緒有るヘルメットなので、大切に使っておりました♪)

霧雨の中の予選なのでペースを上げられず、また新品タイヤなので尚更慎重に走行すると、104位との事でビックリ&ガックリ・・・
確かに皆早すぎて、本当に予選??と思うくらい激しい走りでした・・・
(トップは2分切っていましたが、我がチームは2分28秒台と約30秒遅れ・・・)

08.7.20-6

北海道ツーリングで長野からお越し頂いたお客様が帰りに菅生に応援に駆けつけて頂ける事になり、何とかスタート前にお会い出来ました。
今回は人員不足の為、様々な箇所からの写真をお願いする事に・・・ お客様なのに、人使い荒くてスミマセン・・・

本戦は127台の参加車両を半分に分けて約60台づつのスタートですが、スズリンは順位的に後半クラスの更に後半にてのスタート。
第一ライダーは八木さんにお願いして、私はスタートのサポートに回ります。
前半グループがスタートしてからいよいよ後半グループのスタート!!ですが、フライングのせいで一度やり直し・・・
二度目は順調にスタートして、さすが八木さんです! 上手く集団の中を抜け、第一コーナーに飛び込んで行きました!!

無事スタート出来たので一安心しつつも、妙に落ち着かないので八木さんの走行を見に行ってみます。
何と、前半スタートのチームには抜かれつつも、後半スタートのマシンはガンガン抜かしているではありませんか!?!?
周回を重ねるごとに順位が上がり、交代が近づく頃には90番代前半に。
今回は1時間交代の予定なので、準備をしてピットで待機です。

実はMDレーサーはCT110のタンクを利用しているので、約4リットルしか入りません。
他チームのNSF100改125ccでは1時間に5リットル程度使うそうなので約20km/Lの燃費ですが、我がMDレーサーは事前の燃費測定では約30km/L走る事が判っているので、1時間は十分に持ちます。
(大体平均速度100km/h弱で走っていましたが、ストリート仕様のエンジン製作経験を生かして、燃費も考慮して製作した甲斐がありました!)

八木さんがピットインして来ると先ずエンジン停止、次のライダー(私)は車体の不具合点検を担当して、同時に手分けして給油も行います。
MFJのレースなので給油時の制約も多く、給油者はゴーグル着用・他に火災時に備え消火器を構える人も必要になります。
給油用の携行缶・クイックチャージャー等も車検を行うので、草レースしか体験していなかった自分には衝撃でした!

八木さんの後押しで押し掛けし、いよいよ初レース参戦です!
先ず自分の役割は、エンジンの調子を見ながらトラブルを起こさずに次の八木さんに繋げる事です。

08.7.20-1

ピットからの合流は3コーナー過ぎてからなので、後続車に十分注意して、さあ加速体制に入ります!
直ぐに4コーナーが来ますが、ここでは3速キープで如何に回転数を落とさずに上りに突入するかが肝ですね。
昨日のミッション変更が功を奏して、4コーナー後のハイポイントに向かう10%の上りでも今までと違い、思うように上ってくれます♪

ハイポイント後の下り〜馬の背までのバックストレッチはエンジン全開となり、回転数の上限まで出来るだけ引っ張ります!
(とはいっても上限の4速11000rpm(たまに12000rpm)まで直ぐ回るので、なるべく負担を掛けない様に抑えて走る様に心掛けていますけどね(笑))

この後馬の背突入が自分にとっては最大の恐怖です!!!
フロントはディスクブレーキにしていますが、やはり150Km/h近いトップスピードからのフルブレーキングは慣れないと怖いですね・・・

08.7.20-2

Rはきつくないですが、ここからシケインまでは左や右にコーナーが続きます。
ふと観客席を見ると、長野からのお客様が!
カッコいい写真を撮って貰うために、ちょっと頑張ってみましょう♪

08.7.20-3

この後第二の恐怖・シケインが待ち構えています!
4→3→2速とシフトダウンして突入しますが、なかなか上手く減速してコーナーに入る事が出来ません。
ここではそれなりに早いチームでも、ブレーキング競争で曲がりきれずにコースアウトする光景を何度も見ました・・・
自分も進入スピードが上手く上げられず、今後の課題となりそうです。

何とかシケインをクリヤーすると、ダンロップゲートに向かってまたまた10%の上りです!
2速全開から3速に入れ、ホームストレートに向かって全開。
そのままホームストレートも伏せに伏せて第一コーナーに突入、第二コーナー以降ゴールまで上記の繰り返し!!
しかし耐久の面白い所は常に絡んでくるバイクが変わる事で、少し余裕が出来ると上手いライダーのラインやブレーキングを間近で見る事が出来、大変勉強になりました。
やはり何事もそうですが、リアルな体験は吸収度が違います!

慣れてくると徐々にペースが上げられ、途中最初のラップタイムより20秒以上早くなっていてビックリ!?!?
その後もそれなりにコースに変化がある為、ツーリング中のバトルのようにとても楽しみながら走行する事が出来ました♪♪

八木さんと1時間づつ交代を繰り返す度に10位程度づつ順位を上げ、ゴール1時間前には50位程まで順位を上げられました。
最後も落ち着きながら自分の役目を果たし、48位にてフィニッシュ! 念願の50位以内入賞です!!

自分達でセットアップしたエンジンやマシンが6時間耐え抜いてくれた事が、とにかく嬉しかったですね!
来年に向け更なる進化をさせる為、またストリートにフィードバック出来る様に日々取り組んで行きたいと思います!!!

最後に、八木さん他御協力頂いた皆様にも厚く御礼申し上げます。


08.7.20