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SUGOミニバイク6時間耐久レース(2009年7月19日)

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昨年に引き続き、今年も宮城SUGOサーキットで開催された6時間耐久レースに参戦してきました。

今年は、昨年のライダー八木氏、鈴木に、スズリンよりわたくし澤里がライダーとして加わり3人で6時間を楽しんできました。

毎度毎度の事ですが、お客様のバイクをいじるのに精一杯でレースの準備はギリギリになってしまいます。とはいえ、いつもよりは早く、出発3日位前にはエンジンも出来、試運転まで持っていけて「お〜今年は余裕あるな〜」などと思っていたのですが、いやいやそうは問屋がおろしません・・・でした。

昨年の経験から更なるハイパワー化とギア比の変更を行なったのですが、どうやら思わしくない結果に・・・

我チームのエンジンは耐久性の観点から4速ミッションを採用しているのですが、昨年は1速は発進用として、実走行は2・3・4速のみで走っておりました。

そこで、今年は1〜4速をスーパークロス化して実走行で何とか1速も使えないだろうか考えたのでした。
(そもそも、エンジン特性を昨年より高回転よりに振った事とミッションが4速しかありませんので、各ギアが各コーナーに的確に合っていないとまともに走れないことは分かっていたので非常に難しく、鈴木は毎日毎日難しい顔でギアとにらめっこしておりました。笑)

しかし、前述の通り1〜4のスーパークロスは実際に乗ってみると、超ハイギアードな1速と、レスポンスの良いエンジン(回転の落ちも速い!)の為やはり発進が非常に難しかったのです・・・。。涙

止むを得ず、急遽昨年と同じギア比に戻す事に・・・・・

と言うことで、エンジンは出発の10時間程前に何とか完成し、無事出発出来たのでした。

私の不安はエンジンよりも、最近少し(少しどころではない・・・)出てきたおなかがツナギに収まるのか!?という一抹の不安があったのですが、恐る恐る出発の前日に試着してみたらちょっと引っ込めて何とか入りギリギリセーフ・・・・ちょっとアウト??でした(苦笑)

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P説:本番でも何とか着れました!相当息苦しかったですが・・・

 

さて、最近話題のETC高速1000円を利用し我々は青森〜神奈川〜宮城SUGOとちょっと?遠回りして本番前日の夕方にSUGO入りし少しでも練習走行をしなければと準備を急ぎました。

天気は雨です・・・。

練習走行を始めて3〜4周走ったころでしょうか・・・この雨が災いして転倒してしまったのです!そんなに倒してなかった様なのですが。。。

つるんと逝っただけだった様ですがピットに入れて見てみると、フ・フ・フ・フロントフォークのアウターが割れてるーーーキャー

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これはもうハイエースの後ろに積んできたMD試乗車のF周りを使ってドラムブレーキで行くしかないか、と考えていたら・・・。

なにやら、ゴソゴソと車の中を探している様子の八木さがもしかしたらこれって使えない??とFフォークを持って現れたのでした。

見てみると、「これドンピシャですよ〜!!スゴイっす!」「もしかしたら使えるかな〜と思って積んできたんだ〜と八木さん」「さすがです!八木さん」

ん、待てよ。でもキャリパーの取り付けピッチは・・・ガビーン・・・。やっぱピッチが違う・・・。

どっかでサポート造ってこなきゃダメか〜などと話していると。

また、なにやらゴソゴソと探し始めた八木さん・・・これって何かサポートっぽくない??「お〜これです!これ!ドンピシャですよ〜!!!八木さんすごいっす!」まるでドラえもんの4次元ポケットのように思えてきました。

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グンニャリ曲がってしまったステップとハンドルは八木さんのお知り合いの方にプレスで修正して頂いたり、長っがいパイプで修正したりで何とか良い状態に戻せました!

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その後の話し合いでの結論ですが、このタイヤはヤバイ・・・ドライでは良かったけど、雨は・・・。このタイヤとはDUNROPのTT900GP(タイ製に付き、本物との確証はなし・・・ちなみに日本ではメーカーからの直接供給は無し)

よくよく溝パターンを見てみると、あるバンク角の所で溝と溝の間隔が非常に大きくなるポイントが有る事が判明!

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彫刻刃とかで彫っちゃいましょうかなどという話もでましたが、彫刻刃?持ってきてないしぃ〜・・・。まあそもそもコンパウンドの問題かも知れませんしね。

「とりあえず今テルテル坊主作ったから明日は晴れるでしょう!ところでテルテル坊主の顔ってどんなのだったっけ?笑ってた?(八木さん)」などとおしゃべりしながら、晴れる事を祈って眠りに就きました。

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7月19日レース本番当日。

雨・・・・。

まずは、決勝での出走順を決めるための予選走行です。

私が、最初に走ることになりました。

何せ、SUGO初心者+雨ですので、とにかくコースを覚えるのと、なんとしても決勝の舞台に立つために転倒しないで、記録を残すことを念頭に恐る恐る?5周ほどゆっくり走って無事帰って来ました。昨年1周2分10秒位だった所を、3分以上かけてゆっくりと。。。

確かに滑ります!!ゼンゼン攻めてないのにニュルニュルです・・・涙

まあ取り合えず、予選走行の後半半分を鈴木にバトンタッチしました。

あれれれれ・・・なかなか帰って来ません。。。もしや。チーム員皆の表情が凍りつきます。

悪い予感が当たってしまいました。

転倒です。

でも、まあなんとか自走で帰って来たので一安心しましたが、今度は昨日と反対側のステップがグニャリです。

ですが、キズはそう深くは無く、走行に問題はなさそうで、ホッと肩を撫で下ろしたという感じでした。

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やっぱこのタイヤやばいよな〜

晴れてくれないかな〜とテルテル坊主をボーっと眺めていると何と雨は止んだではありませんか!

お〜!!このまま降らないでくれよ〜

まだ、予選走行をしているチームが有りますので、走行ラインはだんだんと乾いていきます!

 

決勝本番。

皆の想いが空に届いたのか、路面はほぼドライになりました。走行ラインから外れるとまだウエットな所も結構残っていますが・・・。

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..P説:スタート前。コース内にて、チームの皆さんと。

決勝のスタートはベテランの八木さんです。スタート順位は108番です・・・。まあしょうがありません。

さすがの八木さんは、スタート直後一気に20数台をぶち抜きいっきに85番手位に順位を上げました。

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その後は1時間が過ぎ2番手の鈴木へとライダー変更するものの、足回り変更の影響か、昨年よりタイムが出ず、順位はそのまま85番手くらいです。

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いよいよ私の番です。ドッキドキです。

まだ、コースもよく覚えていないので、最初は抑えていきますが、私が余りにも遅いのかものすごいスピード差で後ろから抜かれます!

これがまた結構恐怖です。

その後周回を重ねるにつれ路面も良くなってきましたし、コースにも慣れてきて、よ〜し面白くなってきたぞ〜と思ったのもつかの間、30分位走ったでしょうか・・・コース上にOILがでてしまい。しばらく(30分位)ペースカーの後ろをゾロゾロ・トロトロと100数台が連ねてゆっくり走るハメに。中にはあまりのゆっくりさにエンストしてしまう車両も何台も見ましたが、そのたびにあの1〜4のスーパークロスミッションだったら絶対エンストこいてるだろうな〜と内心ホットしておりました。笑

この間にコースもしっかり覚えましたので、次の走行は楽しみだな〜と思いながら、1時間経ってしまったので八木さんにバトンタッチです。

しか〜しです。バトンタッチしたのもつかの間、またもやポツリポツリと・・・雨です。恐れていた雨です・・・。

しかもどんどん強く降ってきて、完全ウエットです。こりゃたまらんと、八木さんもピットに帰ってきました。

「このまま頑張って走ってても絶対コケルからちょっと休もう」という事になりましたどのくらいだったでしょうか、30分位でしょうか、少しづつ雨の降り方も弱くなってきたので、鈴木が走り出しました。相当順位も下がっているだろうな〜と思いモニターを見ましたが、あれまだ85番・・・他のチームも結構休んでいたのでしょうか?それとも転倒していたのでしょうか?

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鈴木の走行中は結局ほとんどウエットでしたが、最後の方は雨は止んできました。お疲れさまです。

さあ、最後の一時間、私の番です。

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最後の30分位は路面も結構乾いてきましたし、コースにも慣れてきて、なかなか楽しく乗る事が出来ました。

6時間走り終えた最後のチェッカーフラッグはなんとも言えずジーンと来て、チェッカーを受けた後の皆でゆっくり周った一周は格別でした!!

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また来年が楽しみです!!

一応ですが、今年の結果は113チーム中85位という事でした。

あと一年の内に、タイヤその他対策を施して、万全の体制で、来年の6時間を迎えたいと思います。

サポートして頂いたチーム員の皆様、他色々と御協力頂いた皆様本当にありがとうございました。

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また来年お会い出来るのを楽しみにしています!

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